ロンバルディア州の都市Vogheraで生まれたValentinoは、若いころからファッションが大好きだった男性。
ミラノでデザインを学び、バルセロナオペラで独特なデザインを発表したValentinoは、どんな歴史を持ちどんなキャリアを築いたのでしょうか？
Valentinoがオリジナルデザインを作るまで
1950年、Valentinoはパリへ行きパリジェンヌの学校でデザインを学びました。
ジャン・デセスでデザイナーとして初めての地位を得て、1957年にはガイ・ラロッシュのアトリエで働き始めます。
2年間経った後はすっかり技術的なスキルを身に着け、デザイナーとしてのキャリアを持ったValentino、1959年に彼はイタリアへ戻り、ローマのコンドッティ通りに自分のファッションハウスを開設しました。
11月に彼は最初のクチュールコレクションでデビューを果たし、ストールをはじめ肩を出したドレープパネルで有名な衣装を展示。
ロンドンでは新しいデザイナーとして注目を浴び、Valentinoは有名になりました。
1960年、Valentinoはァッションハウスをグレゴリアーナに移しジャンカルロジャメッティに出会います。それをきっかけに新しいハリウッドとして有名なチネチッタの、映画スター専属デザイナーに就任。
Valentinoの服はクレオパトラで有名なエリザベス・テイラーにも着られ、1960年に英国の会社であるDebenhamや Freebodyと、クチュールデザインの契約を結びました。
さらに、ミケランジェロアントニオーニの映画「ラノッテ」でモニカヴィッティの衣装をデザインし、Valentinoの作ったデザインはフェデリコフェリーニの映画にも使われ有名に。
1962年にはフィレンツェのピッティ宮殿で開催されたファッションショーの成功により、さらに名声を受けました。
Valentinoが国際的な成功をするまで
1963年から1964年、Valentinoの秋冬コレクションのテーマは野生動物になり、特徴的なゼブラ柄の衣装を着たモデルの写真を公開します。
そしてValentinoは新しくランジェリーラインを開始、ピンクとバイオレットの毛皮のデザインを冬のショーで披露し、観客を驚かせました。
1967年には、Valentinoはダラスでニーマン・マーカス賞を受賞、彼の創造性を発展させるきっかけとなります。
この賞は、彼の最初のメンズコレクションValentinoの推進力となり、ゴールドカラーに「V」マークが刻まれたハンドバッグは、女性にとって不可欠なアイテムでした。
さらに、1968年、Valentinoは春夏コレクションとして有名な、コレツィオーネビアンカを発表。
ショーは国際的に重要な時間となり、国際社会の変化に起因するオートクチュール危機を改善するのに役立ちました。
1969年3月にはパリに店を開き、続いてミラノにショップを開店。
彼は最も活躍するデザイナーとして
- パオラディリエージ
- ファラーディバ
- ベガムアガカーン
- マレラアニェリ
- ソフィアローレン
など多数のクライアントを持ち、知名度を拡大させていきます。
1970年代初頭にはラインを広げ、フォークとジプシーのモチーフを導入し、続けて最初のブティックを立ち上げます。
Valentinoのデザインは、グスタフ・クリムトとバレエ・リュスの芸術に影響を受け、しばしば新しい雰囲気を呼び起こしています。
1974年に彼はロンドン、パリ、ニューヨーク、東京に新しく店舗を開き、1976年にパリでブティックラインを披露。
ローマではクチュールラインを持ちながら、ブルースウェーバー担当の広告キャンペーンを通じて、ニューヨークでブルージーンズのラインを展開しました。
そして、1980年代のコレクションは、サロンスカート、ドレープ、ネックライン、そして有名な赤と黒と白を基調としたスリットです。
1986年には若々しいラインのオリバーを展開し、3年後にパリでクチュールラインを展示しました。
さらに1990年代のValentinoのコレクションは、リバイバルとフラウンス、刺繍、ドットがテーマ。
一部は彼の30周年を祝いいくつかの短編映画、展覧会、本で紹介されました。
1998年1月、Valentinoはクリエイティブディレクターを続けていましたが、マウリツィオロミティが運営するHdPグループにブランドを売却。
2002年、HdPはファッションハウスをGruppo Marzottoに売却しました。
Valentinoのデザインの特徴
Valentinoのアイテムには花、ドット、イニシャルがプリントされており、ルーシュ、ドレープは、Valentinoのデザインの特徴です。
Valentinoは現代のファッションに個人的な敬意を払い、クラシックでシックな女性らしいイメージを通して、伝統と革新のバランスをとったデザインを作りました。
特徴的なデザインを展開したValentino、そのデザインはいつまでも引き継がれていくことでしょう。
