「ディオール」が2019年12月3日にマイアミで行った2020年プレ・フォール・コレクションで、ナイキのJORDAN BRANDとコラボレーションしたAIR JORDAN 1を発表しました。
「ディオール」メンズ アーティスティック・ディレクターはであるキム・ジョーンズは、個人として過去にナイキとの協業経験はありますが、「ディオール」とナイキのコラボはこれが初めてです。
JORDAN BRANDがラグジュアリーブランドとコラボするのも初となるでしょう。
- キム・ジョーンズが日頃からAIR JORDAN 1を愛用している
- 同シューズが1984年の発売開始から2019年で35年という節目を迎える
- 1984年は「ディオール」がアメリカでメンズコレクションの販売を開始した年である
こういった理由からコラボが実現しました。
AIR JORDAN 1のハイカットモデルをベースとしたこの1足は、シルエットやステッチなどオリジナルモデルを忠実に再現してイタリアの工場で生産されたものです。
クリーム × グレーのカラーリングのアッパーには、「ディオール」がバッグなどに採用しているレザーを使用しています。
両サイドに配されたスウッシュの内側は“ディオール オブリーク柄となっているほか、履き口のウィングスロゴが“AIR JORDAN”から“AIR DIOR”に、シュータンのロゴも“NIKE AIR”から“DIOR AIR”に変更しました。
さらに、クリア素材のアウトソールの底面には“DIOR”の文字と“AIR DIOR”のロゴがあしらわれ、ジャンプマンロゴと“AIR DIOR”のシルバータグが付属されています。
価格は非公開ですが、2020年4月から世界の限られたディオール店舗での販売を予定。
また、米「WWD」によると両者の協業は今後も継続される可能性があるそうです。
キム・ジョーンズは2018年にディオールに参画して以降、現代アーティストのカウズやダニエル・アーシャム、空山基との協業を発表し、ジュエリー・デザイナーには「アンブッシュ」のYOONを起用しました。
11年在籍した「LOUIS VUITTON」時代にも、「SUPREME」や「CHRISTOPHER NEMETH」、藤原ヒロシが主宰する「FRAGMENT DESIGN」とのコレクションを成功させるなど、ラグジュアリーとストリートの垣根を超えたクリエイションを何度も披露。
なお、ラグジュアリーブランドとスポーツブランドの協業は過去にも数例あり、「CHANEL」と「REEBOK」、「PRADA」と「ADIDAS」などがあります。