Alaïaは世界のファッションルールに準拠することはめったになく、自分で自身の道を切り開き、急速にトレンドを広げたブランド。
パリを拠点とするチュニジアのデザイナーはAlaïaの輝かしい経歴に目を付け、ストリートスタイルとクチュールテクニックを融合させた作品の制作と、その発表に時間を費やしました。
その完成像が2019年6月18日に、彼のアトリエで開催された展覧会「Tatiコレクション」です。
1991年のAlaïaランウェイショーでデビューした「Tatiコレクション」は、ファッションに新鮮な視点をもたらしたことで、パリファッションウィークで称賛の声を集めました。
Tatiは当時のフランスの都市に広まった、千鳥格子のロゴで知られている洋服チェーン店。
Alaïaは
「私がワクワクしたのは、私の名前とオートクチュールの世界を、安い服がメインのTatiに加えることでした。
チュニジアに帰るとき、パリのオルリー空港で旅行者が巨大なTatiバッグをいっぱい持っているのを目にしました。
今までAlaïaを買う余裕がなかった顧客のために、良質なものをデザインしたかったのです。」
と言います。
現代的なクチュールの融合は、Alaïaの友人であるジュリアン・シュナベルによっておこなわれました。
アーティストは絵画にヴィシーチェックパターンを使用することでAlaïaの注目を集め、普通のものを希少なものへ変化。
Alaïaは
「Tatiで私は多くのことを学びました。ファッションを逆の視点から見る方法です」と言います。
最近では、Alaïaに主流のモチーフを採用しているのがトレンドです。
インスピレーションを求めて街に目を向け、既製のデザインに特定のスタイルを合わせています。
「Tatiコレクション」がかつて伝えていたことを最初にAlaïaは挑戦しました。
Olivier Saillardが情報を集めたこの展覧会は、1991年のショーの作品、Julian Schnabelの3つの作品、Thierry Perezのイラスト、およびEllen von Unwerthの写真を特集。
このショーはAlaïaを思い出させるものであり、その影響はファッションに今も反映されています。